きんさい ゆうりこう からくさ はしもとじょうがく
Web限定価格 29800円(木箱入り・税込)
※この作品は「売り切れ」となっております。
ご予約につきましては、以下のラインまたはメール・ファックスにてお問い合わせください。
※この抹茶碗「釉裏紅金彩唐草」のご予約ににつきましては、納期をお答えいたしかねます。
釉裏紅の製造技術は、とても難しいものとなっているからです。
ご了承の上、ご予約を承ります。
まぼろしの絵付技法「釉裏紅」を再現
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「釉裏紅」(ゆうりこう)とは、釉(うわぐすり)の裏、つまり陶器の表面のガラスコーティングの下に紅色で絵付けをほどこす技法となります。
釉裏紅は、中国において唐の時代である9世紀(約1200年前)に開発されました。
そのあと一時とだえ、元の時代の14世紀(約700年前)になって釉裏紅技法を工夫して定着しました。
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しかし、中国の元時代を終わると、その技法も途だえることとなりました。
日本では江戸時代の17世紀(約400年前)に佐賀県の伊万里焼(いまりやき)でわずかながら試みています。
釉裏紅の製造量は少なく、遺品も希少なものとなっています。
今回は、その「まぼろしの技法」とも言える釉裏紅を抹茶碗で再現することに成功しました。
この釉裏紅は技術的に非常にむずかしいものとなります。そのため、次回の製作は未定となっております。なにとぞご了承ください。
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直売のため、中間手数料がありません。お店で販売される同品質の商品にくらべ、とてもリーズナブルなお値段でご購入いただけます。
さらに、絵はもちろんのこと、使い勝手にも熟練の職人がこだわった作りとなっています。
幻想的に浮かぶ釉裏紅
※パソコンでご覧の方は、クリックで画像拡大します。
幻想的に浮かぶ紅色
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釉裏紅の特長は、陶器の表面に、にじんだような幻想的な風景を描きだすことが上げられます。この唐草文様を茶碗の全面に描きます。
繁栄と長寿の唐草文様
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唐草は、生命力が途切れることなく、ツルを伸ばしていきます。「繁栄と長寿」を意味します。そのため、古来から愛されてきた文様となります。
古代ギリシャ由来の文様
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茶碗後ろ側から見たところです。唐草の文様は、古代ギリシャが発祥。シルクロードを経て、中国、そして日本への伝わった。悠久のロマンを感じさせる文様。
豊かな表情をみせる
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茶碗を拡大した写真。職人の手しごとによる絵付です。ひとつひとつの唐草の花に違いがあり、豊かな表情を描きだします。
紅色の唐草文様
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茶碗の内側を上から見たところです。内側全体に紅色の唐草がまぼろしのように浮かび上がるさまは幻想的な風景となります。
おめでたい紅白の色
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釉裏紅の紅色と陶器のなめらかな白の美しいコントラスト。紅白の色合いは、お祝い贈り物にも最適です。
窯での焼成で紅色が現れる
じつは、釉裏紅の絵の具は、窯で焼成する前には、うすい灰色をしています。
次の写真は、この釉裏紅の抹茶碗の絵付けから、窯での焼成をご紹介いたします。
釉裏紅で下絵付け
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灰色をした釉裏紅の絵の具。この灰色の絵の具を窯で焼くことで「鮮やかな紅色」の絵が浮かびあがる。
うわぐすりを塗る
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絵付けした上から、「うわぐすり」を塗る。このうわぐすりが、窯で焼くことで茶碗表面が「ガラス」のようになるのです。
窯で本焼き
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荒々しく窯から吹き出す炎。土と岩石でできた陶器が炎で包まれます。陶芸が「炎と土の芸術」と呼ばれるゆえんです。
1250度で焼く
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釉裏紅を窯で焼く温度は、1250度の高温にもなります。窯のなかで15時間以上の時間をかけて焼成するのです。
釉裏紅の紅色は、絵の具に含まれる金属の「銅」(どう)によるものです。
この「銅」を窯で焼くことで、幻想的な紅色の発色をします。
発色のメカニズムは、宝石の「ルビー」と同じであると考えられています。宝石の「ルビー」の輝く赤い色も、じつは金属の銅によるものだからです。
金彩で唐草のツボミを
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茶碗の高台(足)の部分には、唐草のツボミを意匠可した文様を、金彩で施しています。
伝統の盛り金の技法
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高台の内側と外側の両方に、盛り上げて立体的に唐草のツボミの意匠を描いています。
高台は茶碗の見どころ
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茶碗の高台は、茶道では「見どころ」のひとつとなります。見えない所までしっかりと作り込んでおります。茶事や茶会で、亭主と客の問答にも、この高台づくりを、ぜひ話題にしてください。
白盛で装飾をつける
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「白盛」(しろもり)という白く盛り上がる絵の具で唐草のツボミ意匠を描きます。これにより、絵が「浮き彫り」のように盛り上がるのです。当窯元の熟練の職人であっても根気と時間のかかる手しごと。
白盛の上から金を重ねる
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白盛で唐草のツボミを描いた上に、「金」を高台の全体に重ねてぬります。下に描かれた白盛の部分のみ浮き彫りのようになります。
錦窯で金を焼き付ける
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金を塗ったあとは、「錦窯」(にしきがま)にて絵を焼き付けます。焼きあがると、美しく輝く金色となるのです。
釉裏紅金彩唐草の完成
以上の工程をへて、ようやく「抹茶碗 釉裏紅金彩唐草」の完成となります。
![抹茶碗金彩釉裏紅唐草の正面の画像](https://hseito.com/wp-content/uploads/2020/01/37b150237ade24e43d1c6f5d681bc21d.jpg)
美味しい茶を点てられる
私たちが作る茶碗は、デザインだけでなく、使い勝手にもこだわりがあります。
以下の写真は、当窯元の女性職人が手に持った写真です。小さめの女性に手にもしっくりくるサイズとなります。
女性の手にしっくりくるサイズと重さ
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また、軽すぎる茶碗は、割れやすく安っぽい印象も与えます。適度に重みをもたせることで、茶碗の質感と茶をたてるときの安定感がでます。
以下の写真は、茶碗と茶筅(ちゃせん)のサイズとの比較です。
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茶せんが振りやすい広さ
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「100本立ての茶せん」でも、余裕のある見込み(内側)のサイズ。茶せんを振りやすいので、しっかりと美味しい茶をたてられます。
飲み口は「玉縁」で欠けにくい
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「玉縁」(たまぶち)とは、飲み口を丸く、少し厚みをもたせて仕上げることです。飲み口が欠けにくくなります。
汚れにくい高台
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茶碗の高台(こうだい)にも、うわぐすりを塗って焼成。汚れにくくなっています。陶印には炎が焼かれたあとも見える。
持ちやすく安定する高台
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お湯を捨てるときにも、持ちやすく、とり落とす心配がありません。不安定な畳でも安定します。
三代目・城岳作の陶印
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陶印は、清水焼発祥の地・京都の五条坂(ごじょうさか)で茶道具を専門に作る三代「城岳」(じょうがく)となります。
梱包も大切なしごと
私たちは、梱包にも細心のご配慮をしております。
当商品の製造はもちろんのこと、梱包や発送にも万全の注意を払っております。
「桐」の木箱
![箱書きをした桐箱の画像](https://hseito.com/wp-content/uploads/2019/07/09ba7db529e92995442ce114e1373e53.jpg)
桐箱には、抹茶碗の作品名と作者名。そして当窯元の印を押し納品いたします。
厚手のウレタンで包む
![木箱の中でウレタンに包まれる茶碗の画像](https://hseito.com/wp-content/uploads/2019/11/5abc06048813acfac6452f75b810cfad.jpg)
茶碗は、厚手のウレタンでしっかりと梱包のうえ、木箱におさめます。
![ギフトボックスにつきましての見出し画像](https://hseito.com/wp-content/uploads/2020/07/533d6694c9c2d638a6638a1405b8a5bc.jpg)
木箱のギフトボックス
木箱(桐)入りの商品のギフトボックスは、木箱を化粧箱のギフトボックスに納めて発送いたします。
「木箱入りのギフトボックス」は、ご購入画面にて「木箱」と「ギフトボックス」の両方をご選択ください。
+木箱1500円(税込)
+ギフトボックス500円(税込)
+合計2000円(税込)
「桐」の木箱
![箱書きをした桐箱の画像](https://hseito.com/wp-content/uploads/2019/07/09ba7db529e92995442ce114e1373e53.jpg)
桐箱には、抹茶碗の作品名と作者名。そして当窯元の印を押し納品いたします。
厚手のウレタンで包む
![木箱の中でウレタンに包まれる茶碗の画像](https://hseito.com/wp-content/uploads/2019/11/5abc06048813acfac6452f75b810cfad.jpg)
茶碗は、厚手のウレタンでしっかりと梱包のうえ、木箱におさめます。
木箱をさらに紅白の「化粧箱」の中におさめます。
化粧箱には、「梅結び」と言われる、水引をあしらっております。
![抹茶碗セットご自宅用のギフトボックスのし無しの画像](https://hseito.com/wp-content/uploads/2020/04/9d70972ffacb490e70405a02006d2381.jpg)
![抹茶碗セットご自宅用のギフトボックスののし有りの画像](https://hseito.com/wp-content/uploads/2020/04/df809ce29756b2a121add4d5a2dfc828.jpg)
※ご購入画面にて「木箱」と「ギフトボックス」をご選択ください。
※ギフトには、納品ご請求書などは梱包されません。
配送につきまして
配送につきましては以下の写真のように、ギフトボックスを「ウレタンとダンボールの外箱」に納めて発送いたします。
![ギフトボックスと木箱を入れる外箱の画像](https://hseito.com/wp-content/uploads/2020/07/e08de7074d95fafb89a6837ef686e046.jpg)
![ギフト用の手さげ紙袋の画像](https://hseito.com/wp-content/uploads/2020/04/420397aa71dea55fdd7de302ea8097ef.jpg)
![京都はしもと製陶所ロゴマークと京焼清水焼認定シールの画像](https://hseito.com/wp-content/uploads/2020/07/ef5329e8591a080c5709043d89d4c286.jpg)
清水焼の伝統技術でつくる
当窯元の抹茶碗は、茶碗の成形から絵付にいたるまで、すべて熟練の職人の手しごととなっています。
職人のロクロ成形
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茶碗のカタチをつくるのが、ロクロ成形です。ロクロ成形は、量産品のように液体の土ではなく、固形の土を使います。割れにくく強い茶碗となります。
削りで丁寧に仕あげ
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削りしあげで、茶碗の重さや厚みを調整します。職人がひとつひとつ丁寧に削りあげていきます。
釉裏紅技法で絵付け
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当窯元の熟練の職人が清水焼の「まぼろしの釉裏紅の技法」で唐草の花ひとつひとつまで、ていねいに絵付けをしております。
盛り金で高台を彩る
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非常に手間のかかる盛金彩(もりきんさい)の技法。白い絵の具で唐草意匠を盛り上げて描きます。そのあと、金を白の上から塗り金彩にしあげます。
あなたに極上の一服をおとどけします
![](https://hseito.com/wp-content/uploads/2019/10/f7d2774b2a687f715cb59a492c20d03f.jpg)
唐草文様は、古代ギリシャからシルクロードを経て日本に伝わった文様。釉裏紅は、中国の元の時代に姿を消した「まぼろしの技法」。
古代のロマンを感じながら、熟練の職人のつくった茶碗での一服をお楽しみください。
それは、あなたにとって何ものにも代えがたい至福のひとときとなるでしょう。
![当窯元の代表者の画像](https://hseito.com/wp-content/uploads/2019/07/f997728a6c6ea74e77ce487b96fb6be8.jpg)
今回ご紹介したました「釉裏紅」は、私が陶芸学校の生徒だった時から、その技法を勉強しつづけているものです。
20年以上、この釉裏紅の研究をつづけておりますが、いまだに安定して良い色を出すことができません。
そのため、この釉裏紅の技法を使う陶芸家は、ほとんどおられないのが現状です。
今回、長年つづけてきた釉裏紅の作品が、とても良い出来栄えとなりました。そのため、限定1個だけの発売となります。
今後も、研究は続けていきたいと思っております。
商品名 | 抹茶碗 金彩 釉裏紅唐草 きんさい ゆうりこう からくさ |
価格 | 29800円(税込み) |
作家名 | 橋本城岳 はしもと じょうがく |
サイズ | 口径/約11.5cm 高さ/約8cm |
重さ | 約200g |
家電対応 | 食洗機/不可 電子レンジ/不可 |
梱包 | 木箱(桐) |
注意点 | ※ 若干のサイズ・絵の色の濃淡やがございます。 商品はひとつひとつ手作りです。手作りの風合いとして、お楽しみください。 ※非常に微細な鉄粉(黒い点)やピンホール(透明な点)ががまれに出ます。天然の素材を使用しているため、非常に微細なものは残る場合が、ございます。ただし、大きなものは検品の際に排除しております。 |
※この作品は「売り切れ」となっております。
ご予約につきましては、以下のラインまたはメール・ファックスにてお問い合わせください。
※この抹茶碗「釉裏紅金彩唐草」のご予約ににつきましては、納期をお答えいたしかねます。
釉裏紅の製造技術は、とても難しいものとなっているからです。
その点をご了承の上、ご予約を承ります。
ライン・FAXでのご注文は、以下のボタンを押してください。ご案内のページへ移動します。
![](https://hseito.com/wp-content/uploads/2019/10/242052341ffe2f952409f22c1535cea2-1.jpg)
Web限定価格 29800円(木箱入り・税込み)
※茶せんは付属しておりません