7,800円 (桐箱入り・税込)
藤花は、青と紫の高貴な美
藤の花は、書物の「古事記」にも登場します。
藤のうすい青紫色は高貴な色とされてきました。着物の女性をイメージさせる繊細さと気品をもった優美な花として古くから愛されてきた花です。

また、藤は「実用的な花」としてもしられています。
藤の若芽や根は、「食用や漢方薬」になり、花は「天ぷらや花茶」として古くから親しまれてきました。
京都の丹後半島では、「藤布が作れない女は、嫁にもらうな」とまで言われてきたそうです。
この藤は、古くから日本に生育して、とても樹齢の長いものとなっています。
100年200年と長生きし、樹齢1200年という古木もございます。この古木は、御神木として大切にされているのです。
このように藤は、「長命・実用・美」を表すシンボルなのです。
また、花札では藤とホトトギスの組あわせがあります。

ホトトギスがやって来て、鳴く止まり木でもあった藤。
古来から文学や絵画の題材にも、藤とホトトギスは対で表現されることが多かったのです。
また、中国の神話にこんな話がございます。
古代の中国の「蜀」(しょく)の話です。
ここに「杜宇」(とう)という名の王様がいました。この王は、もともと天界の養蚕(ようさん・織物や布をつくる)の神でした。
この神が人間界に降りて王となり、王を退いてから修行を積みホトトギスとなった。
毎年、春になるとホトトギスは鳴き、人々に春のおとずれを知らせた。
ホトトギスは、王である「杜宇」(とう)様の生まれ変わりだと言われ、ホトトギスを漢字で「杜鵑」(ホトトギス)と書くようになったそうじゃ。
京都が、都になる前の話。
中国大陸からやってきた「秦氏」(はたし)は、養蚕(ようさん・織物)の技術を持っていました。
京都には、この「秦氏」の一族が住んでおります。
花札の「藤にホトトギス」の絵柄を考えた人のなかに、大陸から来た秦氏の子孫がいたかもしれません。
古代中国の王であり、養蚕と織物の神である「杜宇」(とう)を敬う伝説を残すために「藤にホトトギス」を絵を考えたのかもしれませんね。
「藤にホトトギス」の絵柄が美しいというだけではなく。
藤にほととぎすの一碗
今回、ご紹介するのは、藤にホトトギスを描いた抹茶碗。

長命と実用、そして美のシンボルである高貴な藤の花。
古代の神話の王の生まれ変わりで、春のおとずれを人々に知らせるホトトギスの茶碗となっています。
高貴な藤の一碗でお茶を
青紫の高貴で美しい藤と、春を告げるホトトギス。

春から夏へと向かうこの生命のあふれた明るい季節。
その季節を感じながら、藤の一碗で豊かなお茶の時間をおすごしください。
商品詳細
※パソコンでご覧の方は、クリックで画像拡大します。
藤とホトトギスの茶碗

藤を紺色と紫色で塗りわけ、若葉を明るいヒワ色(黄緑色)、そしてホトトギスを紺色で描いた抹茶碗となります。
高貴な青と紫の藤

茶碗の左側:藤の花を高貴に見せる紺と紫色で交互に塗りわけております。風に散る藤の花びらも。
藤の枝垂れを表現

茶碗の真後ろ:藤の枝垂れを優雅に紺と紫で優雅にえがく。春を表す若葉を明るい黄緑色のヒワ色で表現。
藤をとまり木に

藤の枝をとまり木とするホトトギス。京絵の具の「和紺」(わこん)で描いています。
伝統の京絵の具で描く

茶碗右側:京絵の具の「和紫」(わむらさき)の藤と「和鶸」(わひわ)の若葉。藤のツル草も繊細に表現。
和の色をふんだんに使う

ふたたび茶碗正面。京絵の具の「和紺青」(わこんじょう)「和紫」「和ひわ」そして金のふちどり。和の色をふんだんに使い、藤の花を高貴に艶やかにえがく。
茶陶の土:仁清土

茶碗の上:少しクリームがかった優しい白の「仁清土」。江戸時代から、茶陶(茶道の陶器)に使われる素材です。
内側にも藤の枝垂れ

茶碗内側:茶碗正面の内側にも「和紫」の色で藤の枝垂れを描きます。
内側の藤は和紫

内側の藤花は、深みある京絵の具の「和紫」で色づけ。紫の藤の花びらのひとつひとつまで、金の絵の具でていねいにフチどり。
羽も丁寧にえがく

ホトトギスは、京絵の具の「白」と「和紺」という紺青の色で描きます。ホトトギスの羽も「金」の絵の具でフチどりをていねいにほどこします。
藤を金でふちどる

藤の花の拡大です。紺色と紫色の藤、そして葉の「ヒワ色」。手描きによって独特のムラがあります。その藤の花びらの一枚一枚「金」でふちどります。
舞いおりる藤の花びら

茶碗内側には、春の風にヒラヒラと舞いおりる藤の花びらを。茶碗の外側と内側の藤の花で、奥行きのある藤の絵柄となっています。
使いやすさへのこだわり
正面がわかる

「内側の絵が目印」になり、茶碗を清めるときにも、正面がわかりやすくなっています。お客さまに出すときにも、正面を間ちがいません。
玉縁で欠けにくい

飲み口は「玉縁」(たまぶち)といわれる作り。茶碗本体は薄く軽く。飲み口だけに厚みをもたせ丸く仕上げています。軽いわりには茶碗が欠けにくくなっています。
茶せんを振りやすい

100本立ての茶せんでも、余裕のある茶碗内のサイズ。茶せんを振りやすく、美味しい茶をたてることができます。
美味しいお茶ができる

茶碗内側の大きさが茶せんを振りやすくなっています。また、仁清土(にんせいつち)は江戸時代から抹茶碗に使われる素材。ツルツルすぎない表面で茶がキレイに泡立ちます。
あらわれる花びら

お茶を飲みほすと藤の花びらが姿を見せます。お客さまにもちょっとしたサプライズを。
安定する高台

安定感のあるゆがみのない高台。キッチリとした高台の仕あげで、畳やテーブルの上でも安定。肩の力をぬいて茶をたてられます。
橋本城岳作

作者名は、「橋本城岳」(じょうがく)。 清水焼の茶道具を専門に70年以上つくり続けております。また、
絵を大きく魅せるサイズ

サイズは、抹茶碗の標準の大きさ12cm×高さ8cm。絵柄が大きく見せつつ、女性の手におさまるサイズとなっています。
女性の手にしっくり
手にとった感じは女性の手のひらサイズの茶碗です。
絵柄は大きく見えても、女性の手にしっくりくるサイズ感となります。

商品詳細
商品名 | 抹茶碗 藤にほととぎす |
価格 | 木箱入り(桐箱) 7,800円(税込) |
作家名 | 橋本城岳(じょうがく) |
サイズ | 口径/約12cm 高さ/約8cm |
重 さ | 約210g |
家電対応 | 食洗機/不可❌ 電子レンジ/不可❌ |
梱包 | 木箱(桐箱) |
注意点 | ※商品は手作りですが、サイズや色の濃淡は、ほとんどございません。 ※この茶碗の土は赤土を混ぜています。そのため非常に微細な鉄分がでます。 しかし目立つ鉄分は全て排除しております。 万が一お気に召さない場合は、返金・交換をさせていただきます。 |
梱包も大切なしごと
私たちは、梱包にも細心のご配慮をしております。
商品の製造はもちろんのこと、梱包や発送にも万全の注意を払っております。
桐箱入り
桐箱入り

桐箱には、抹茶碗の作品名と作者名。そして当窯元の印を押し納品いたします。
厚手のウレタンで包む

茶碗は、厚手のウレタンでしっかりと梱包のうえ、木箱におさめます。
木箱をしっかり梱包

茶碗を厚手のウレタンで包み、桐箱に入れます。さらに厚手のダンボールに入れて発送します。ウレタン木箱そして、ダンボールの3重に梱包しております。
会話にうれしい”しおり”

商品に添付のしおりです。作者の略歴や、茶碗の由緒、そして絵柄の説明をしております。茶会やご友人との会話にご利用ください。

木箱入りの商品の「ギフトボックスと熨斗(のし)」につきましては、以下のように承ります。
(木箱入り商品)
・ギフトボックス価格
別途300円
・熨斗(のし)
無料
・手書きメッセージカード無料
・手さげ紙袋付き
木箱入りの商品のギフトボックスは、木箱をギフトボックスに納めて発送いたします。
和紙を貼った紅白の「化粧箱」となっております。
紅白の化粧箱には、「梅結び」と言われる、水引をあしらっております。


また、熨斗(のし)は無料となります。
熨斗(のし)の種類やお名前につきましては、ご注文画面にて選択とご入力ができるようになっております。
配送につきましては以下の写真のように、ギフトボックスを「ウレタンとダンボールの外箱」に納めて発送いたします。



ギフトボックスには、当窯元のロゴマーク入りの「手さげの紙袋」が付属しております。
贈る方に、ご持参する場合はご利用ください。
また、ギフトボックスには、正式な組合員だけに与えられる「京焼・清水焼の認定シール」が貼付されております。
おかげさまで当窯元では、
創業から70年以上、
一度も発送による破損は
ございません。
清水焼の職人の手しごと
職人のろくろ成形

茶碗は、伝統的な京都のロクロ製法でつくります。ロクロ製法の特長は、液体ではなく個体の土を使います。ロクロ成形は、固形の土を使うため、土の密度が高くなります。割れにくく丈夫な茶碗となるのです。
削りで厚みと重さを調整

ロクロ成形のあとは、削りしあげをします。茶碗の「厚み」や「重さ」を調整。ひとつひとつ丁寧に職人が削りあげていきます。この作業で使いやすい重さと厚みの茶碗となります。
室でじっくりと乾燥

削りしあげのあとは乾燥の工程です。室(むろ)とよばれる湿気の多い部屋で、ゆっくりと茶碗をかわかします。ゆっくりと乾かすことで、茶碗のゆがみが少なくなります。
素焼き工程

茶碗が完全に乾燥したあとは、「素焼き」(すやき)。750度の低い温度で焼きます。素焼きすることで、土が固くなります。次の釉がけや絵付けの作業ができるようになります。
うわぐすりを塗る

「うわぐすり」とは、茶碗表面のガラス状のコーティング。うわぐすりの材料は、天然の岩石や木の灰をくだいて混ぜたものです。それらを砕いて水に混ぜたものを茶碗に塗っていきます。
炎と土の芸術

うわぐすりを塗った茶碗を窯で焼くのが「本焼き」(ほんやき)。1230℃の高温で焼きしめます。窯から吹きだす炎。陶芸は、「炎と土の芸術」と言われます。
藤の花と葉一枚一枚を

藤の花と葉をひとつひとつ、ていねいに手描きで絵付けをしています。熟練の職人であっても神経をつかう作業となります。
伝統の京絵の具で色づけ

京絵の具の特長のひとつは、絵の具が少し「盛り上がる」こと。のっぺりとした絵ではなく、立体的に花や葉を描きだします。
鮮やかな京絵の具で色づけ

一度目の絵付けが完成しました。色を塗ったところをさわらないように気をつけて窯につめて焼きます。
一度めの絵付けが完成

錦窯(にしきがま)とよばれる絵付け専用の窯で焼成。窯で焼くことで、錦のように美しい絵が現れます。温度は760度。
さらに金で藤を描く

一度絵付けして窯で焼いたあと、二度めの絵付けに入ります。ここでは、藤の花と葉に「金」の絵の具でふちどりや葉の脈をいれていきます。
錦窯で絵を焼き付ける

花びらのひとつひとつ、そして葉の脈、枝の節目、ホトトギスの羽をていねいに繊細に、「金」の絵の具をさしていきます。
錦窯で最後の焼き

すべての絵付けが終わると、錦窯(にしきがま)に茶碗をいれて焼きつけます。
窯から出すと、絵が錦のように浮かびあがります。
最初の工程から数えて「素焼き」「本焼き」「一度目の上絵焼成」「2回めの上絵焼き」。
この焼きの工程だけでも、計4回となります。
さあ、いよいよ「抹茶碗 金彩六瓢」の完成です。 このように、多くの手間ひまをかけけ、ようやく一つの抹茶碗が完成となるのです。
ようやく茶碗が完成
さいごに錦窯から茶碗を取りだします。
京絵の具で描かれた、青と紫の高貴なの「藤」の絵が浮かびあがってくるのです。

土を練ることから始まり、ロクロで成形、削りしあげを行ない、そして乾燥・素焼き。
うわぐすりのガラスコーティングを塗り、1230度で焼き、絵付けをほどこし、最後にまた、窯で焼く。
このように、多くの手間ひまをかけけ、ようやく一つの抹茶碗が完成となるのです。
安心の返金保証
当窯元の茶道具の製造および発送には、万全の注意を払っております。
しかし、万が一配送などのトラブルでの不良品がございましたら、速やかにご連絡ください。すぐに商品を交換させていただきます。(※返送料は無料)
また、不良品以外でも、
- 商品が気に入らなかった
- 思っていたものとちがう
そんなときにも、ご連絡ください。
商品の代金を全額を返金させていただきます。(※返送料のみお客さまのご負担)
お支払いもカンタン
ご注文時のお支払いは、以下のさまざまな方法をご用意しております。
あなたのお好きなお支払い方法でお申し込みください。
・クレジットカード(5%還元)
自動入力補助と会員登録で次回からご入力不要
・アマゾンペイ(5%還元)
アマゾンIDで最短2クリックでご注文完了!
・楽天ペイ
楽天スーパーポイントが使える貯まる!
・銀行振込み
お近くのATMやネットバンキングでお支払い。
・代引き
ご自宅でお支払いです。
・NP後払い
商品が届いてから郵便局・銀行・コンビニ・ラインペイにてお支払い。
人の手で作られたもの
手に持つ道具は、
人の手で作られたもので
なぜなら、私たち職人は茶碗を作るときに、何十回も茶碗を手にとるからです。
- ロクロでつくるとき
- 削りしあげをするときも
- うわぐすりを塗るとき
- 窯に入れるとき
- 絵を付けときも

何十回も手にとって作業をするなかで、
人の手に使いやすい道具とは
「どんなものか?」
がわかってくるのです。
身近で美しい藤の花

書物の「古事記」にも登場する藤の花。
うすい青紫色は高貴な雰囲気を感じさせます。繊細さと気品をもった優美な花です。
また、食用に漢方に、そして花茶。古くから私たち日本人の生活にも身近な藤の花。
長命、実用、そして何よりも、その高貴な美しさで私たちを魅了する藤。
そんな藤の花を一碗にこめて作りました。
藤花の茶碗でお茶の時間を
古事記が書かれた古来より愛されてきた藤の花。

青と紫の高貴で繊細な美しさをもち、その長い樹齢のため御神木ともされてきました。
また、ホトトギスは、古代神話の王の生まれ変わりの伝説。

春を告げるホトトギスと高貴な美しさを持つ藤の花。
あなたのお茶を時間を豊かにしていただければ幸いです。
ご注文は、お早めに
当窯元の製品は、工房直売ため、とてもリーズナブルな価格となっております。
ただし、手づくりのため大量生産はいたしかねます
在庫切れの場合、
製作にはかなりのお時間を
いただかねばなりません。
とくに、「季節もの」の商品は、来年まで再生産できない場合もございます。
そのため、ご注文はお早めにお願いもうしあげます。
※再入荷についてのお問い合わせは、この商品ページの最下段の「ライン・メールお問い合わせフォーム」よりご連絡ください。
ラインとFAXのご注文
ご注文は、インターネットのオンライン注文が最優先となります。しかし、「ライン・FAX」でのご注文も大歓迎いたします。
ライン・FAX注文のお支払いは「銀行振込み」のみとなります。
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