初夏のお花「牡丹」と「カンガルーポー」。主菓子は「青梅」で

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3月の末からお休みだったお茶のお稽古場が再開されました。

久しぶりのお稽古場で身が引き締まります。

お稽古が、お休みにはいったのは春分の頃。まだ梅の花も盛りでした。

今日は、6月5日。立夏を過ぎ、夏の気配が色濃くなり、甘すっぱい青梅も食べごろとなりましたね。

京都末廣軒さんの主菓子の「青梅」には、本物の梅の実がしこまれています。

食すと、口のなかに青梅の甘酸っぱさが広がって涼感を感じさせてくれます。

季節が過ぎゆくのは早いもの。今をしっかりと味わいたいものです。

そして、お花は「牡丹」と「カンガルーポー」。

牡丹は、奈良時代に薬草として中国から渡来しました。根が消炎や止血、鎮痛作用に効くそうです。 

江戸時代には、詩や歌で読まれるようになり、絵画、着物、器などの文様として描かれるようになりました。

カンガルーポーはオーストラリアの花。

カンガルーの前足(手)にそっくりなことから、この名がついたそうです。

オーストラリアにも「見立て」の文化があるんですね。

初夏は太陽の光と生命の輝きで、何もかもが色鮮やかな季節。

私は、そんな初夏が大好きです。

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この記事を書いた人

橋本城岳(じょうがく)

創業80年 京焼清水焼の窯元
三代目「橋本城岳」(じょうがく)
茶道具の作品を造る

「京都はしもと製陶所」では
暮らしの"うつわ"を製作

令和4年 経済産業大臣指定工芸品
京焼清水焼「伝統工芸士」に認定