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今回、ご紹介するのは、みずみずしく鮮やかな「紫陽花(あじさい)の和菓子の作り方です。
作り方を教えていただいたのは、京都で和菓子サロン 「一祥」(いっしょう)さん。和菓子づくりを専門にされている先生です。
和菓子サロン 一祥さんのホームページはこちらです。
材料も作り方も意外とカンタンで、家にあるモノ➕アルファの材料で、できてしまいます!
・糸寒天:4グラム
・水:230cc
・砂糖:150グラム
・水あめ:20グラム
・食用色素:青色 赤色
・白こしあん:180グラム
まずは、「糸寒天」を一晩たっぷりの水でつけておきます。
つけておいた「糸寒天」を水で洗い、水を切って230ccのお水を鍋に入れ、寒天を溶かします。
はじめは、強火で沸騰させます。
沸騰後は、弱火で「寒天」をトロトロと完全に溶かしてください。
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寒天が溶けたら、「砂糖」を150グラムを加えて、ふたたび沸騰させてください。
この砂糖150グラムは以外と多くてビックリします。
しかし、砂糖の量を減らすと、寒天を冷やして固めたあとに水が出てきてしまいます。
しっかりと分量の砂糖をいれましょう。火を止めたあとに「水あめ」を20グラムを加えます。
次に、あじさいの色だけ以下のような容器を用意します。
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少し冷ました寒天を容器に5ミリほどの深さになるように容器に注ぎます。
そして、「食用の色素」を用いて、寒天に色づけをしましょう。食用色素をそれぞれ、一滴から2適ほどいれます。
以下の画像は、「食用色素」です。
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この食用色素は、様々な色があって天然の材料でできています。ちなみに青色は「海藻」(かいそう)の天然色素となっています。
あじさいの和菓子の場合、食用色素は「青色」と「赤色」を用意します。
「紫色」は、青色と赤色を混ぜればできます。
色の濃さは、お好みで。鮮やかに色をつけたい場合は「濃いめ」の色。大人っぽく落ち着いた色合いにするときは、「薄め」の色づけにしましょう。
寒天に色付けしたら、冷蔵庫でしばらく冷やして固めます。
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寒天を冷蔵庫で冷やしている間に、「あん」を用意します。
次の写真のにように、ひとつあたり「白あん」を約17~18グラム丸めておきます。
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今回は、「白あん」を使いました。
白あんにする理由は、寒天で作る「あじさいの花びら」が明るく鮮やかになるからです。
反対に「黒いあん」だと、あじさいの花が黒っぽくなってしまいます。
和菓子サロンの先生手づくりの「白小豆のこしあん」で、「生あん」から炊いて作られたものです。
「あん」を作るのが、面倒な場合は以下のように市販の「あん」をお使いになるのも良いでしょう。
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京都の東山三条にある「山梨製餡」(やまなし・せいあん)さんの「京・白こしあん」を使いました。
ちょっと贅沢な「白こしあん」で感じで気分もグッと上がります!
ちなみに、300グラムで税込み324円となります。
山梨製餡さんでは、以下のオンラインショップで購入することができます。
あんこの準備ができましたら、冷やしておいた寒天をケースから外しましょう。
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写真のように、ケースと寒天の端っこのスキマに、ヘラのようなものを優しくさしこむと、空気が入ってカンタンに寒天が外れます。
ケースをうつ伏せにして、ヘラをさしこみめば寒天は「スルッ」と外れます。
寒天が外れたら、あじさいの花びらのカタチに切っていきます。
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ヘラや包丁を使って、まずはタテ方向に切ります。
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つづいて、ヨコ方向に切ります。5ミリ角ほどの大きさに寒天を切って「あじさいの花びら」を表現します。
寒天をカットしたら、ラップに寒天をひいて、そのうえに「白あん」をのせましょう。
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ラップに「寒天の花びら」と「あん」をのせましたら、ラップで包むようにします。
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ラップで包んだ「あん」と「寒天の花びら」を、しっかりと強めに押しつけて、「あん」と「寒天花びら」を接着します。
「寒天の花びら」のところどころの一つの寒天を指で押し込みます。
そうすると、「花びら」が凸凹として立体感が出るでしょう。
ラップを広げれば、あじさいの和菓子がほぼ完成です!
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どうでしょうか!この美しい出来栄えは!?
ひとつひとつ花びらの色を変えることで、様々な「あじさいの花」の表現ができます。
ひとつづつ色合いを変えてみるのも楽しいですよ!
仕上げに「砂糖水」でお菓子をコーティングして固めましょう。
まず、お皿の上にお菓子と同じ大きさに「砂糖水」を塗ります。その上に、あじさいの和菓子を置きます。
そして、ハケや筆を使って、砂糖水をお菓子に塗ります。
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砂糖水のコーティングによって、白あんと寒天がコーティングされます。
それにより、せっかく作った「あじさいの花と白あん」がバラバラにくずれてしまうのを防ぐことができます。
今回は、和菓子サロンでつくりましたので、透明のプラスチックを入れものに入れてお持ち帰りいたします。
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透明感のある紫色や水色の「あじさいの花」の和菓子。
ジメジメした梅雨を季節をみずみずしい色合いで、涼感を演出してくれます。
まずは、作品!?を眺めて、自分で作った達成感と満足感に酔いしれましょう(笑)
お家に帰って、さっそくお薄の抹茶を点てて、あじさいのお菓子といっしょにいただきます。
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茶道では、「紫陽花(あじさい)の茶碗」と「あじさいのお菓子」を同時に用いるのは、あまり好まれません。
あじさい同士でカブってしまい、おたがい引き立て合わないからです。
しかし、今日は「あじさいづくし」を味わいたい気分なのです(笑)
あなたも、ぜひ「あじさいの和菓子」を作って、ちょっと贅沢なひととき「お茶の時間」をお楽しみください。