「茶溜まり」(ちゃだまり)ってなんだろう? 聞きなれない言葉ですよね。
じつは、茶溜まりとは、茶道で使う抹茶碗の見どころでもあり、また、使い勝手を考えて作られた茶碗の一部なのです。
この記事では、清水焼の陶芸家として20年以上職人をしている私が、「なぜ茶碗に茶溜まりがあるのか?」をご説明いたします。
ぜひご参照ください。
「茶だまり」(ちゃだまり)とは、抹茶碗の内側の底の真ん中のところの「丸いくぼみ」のことを言います。
茶碗に「茶だまり」を作る理由です。茶を飲んだあと、どうしても飲みきれない、わずかな茶が茶碗のなかには残ります。
しかし,「茶だまり」があることで、飲み終わったあとの茶碗もキレイに見えるのです。それは、その残ったお茶が茶碗の底の中心のくぼみの1点に集まるからです。
以下の写真は、抹茶を飲み終わったあとの茶碗と茶だまりです。
このように、茶を飲み終わったあと、どうしても飲みきれない茶が残ります。それが、茶碗の内側の真ん中の茶だまりに集まるのです。
すると、残った茶が、茶碗の底の全体に広がらずにキレイに見えるのです。
反対に、「茶だまり」がない場合です。その茶碗の内側全体に飲み残しの茶が広がってしまいます。そのため、飲みあとが汚れて見えるのです。
また、「茶だまり」は、茶碗を鑑賞するときの見どころのひとつになっています。
また、この記事を書いている「京都はしもと製陶所」では、「橋本城岳」(はしもと・じょうがく)のブランドで抹茶碗を作っております。
お客さまにとって高品質で低価格の抹茶碗を製作しております。
私どもの工房では、清水焼の熟練の職人が、全ての工程を手作りでていねいに仕上げております。
しかしながら、工房から直接、お客様にお届けしています。そのため、高品質な茶碗が2,500円から1万円までのお手頃な価格となっています。
よろしければ、京都はしもと製陶所の抹茶碗のページも、ぜひご覧になってください。